オキナワヤマタカマイマイ

基本情報

学名:Satsuma eucosmia eucosmia
和名:オキナワヤマタカマイマイ
中国語名:沖繩高腰蝸牛
英語名:Satsuma eucosmia eucosmia
原産地:沖縄島、浜比嘉島

生態・特徴

Satsuma eucosmiaは樹上性の陸産貝類で、次の2亜種がいる。

  • S. e. eucosmia(基亜種):沖縄島と浜比嘉島に分布する。殻径は約21–30mmで、殻高は殻径を超えることが多い。殻の模様には3つの基本パターンがあり、白色で縫合部と殻底が黄色みを帯びるもの、周縁に2本の色帯があるもの、周縁の上下に濃い色帯があり縫合部と殻底に向かって黄赤色に変わるものである。沖縄島北部の個体には、ほかの模様もある。
  • S. e. erabuensis(オキノエラブヤマタカマイマイ):奄美諸島の沖永良部島に分布する。殻径は約26–30mm、殻高は19–26mmで、殻高が殻径を超えず、殻は扁平である。殻は淡黄色で、周縁の上と下にそれぞれ幅の広い紫褐色の色帯があり、色の個体差はない。

S. e. eucosmiaは沖縄島で北部と南部の2つの隔離された地域に分かれて分布し、本部半島と、読谷・うるまから浦添・沖縄市にかけての中部には分布しない。北部と南部の個体群では、生殖器の形態がわずかに異なる。

Satsuma largilliertiは浦添より北の沖縄島に分布し、北部ではS. e. eucosmiaと同所的に生息する。2種は殻の外見での区別が難しく、生殖器を調べる必要がある。

竹内ら(2001)は1996–1999年に、琉球列島のSatsuma(Luchuhadra)亜属の樹上性カタツムリを調査した。当時はS. eucosmiaとS. largilliertiが分けられておらず、まとめてS. largilliertiとして扱われていた。沖縄島のこれらのカタツムリは自然林に生息し、耕作地内の樹林でも見つかっている。卵は、ハマイヌビワ(Ficus virgata)の幹や枝のくぼみの腐葉土の中、または隣接する石灰岩のくぼみの中に産む。

参考資料:Kameda, Yuichi, and Makoto Kato. “Systematic Revision of the Subgenus Luchuhadra (Pulmonata: Camaenidae: Satsuma) Occurring in the Central Ryukyu Archipelago.” Venus: Journal of the Malacological Society of Japan, vol. 66, no. 3–4, 2008, pp. 127–145. doi:10.18941/venus.66.3‑4_127
竹内将俊・小峰幸夫・野村昌史(2001)琉球列島に固有なオキナワヤマタカマイマイ類の地理的分布と生息環境(Geographical distribution and habitat characteristics of the arboreal land snail subgenus Luchuhadra in the Ryukyu Islands, Japan). 野生生物保護 6(2): 91–107.

ツアー中に撮影した観察記録写真と撮影日

【やんばる自然観察】や【両生爬虫類ツアー】で見られることがある。

オキナワヤマタカマイマイ (Satsuma eucosmia eucosmia) Nov 6, 2021 国頭村 殻高が高く赤みのある個体
2021/11/06 国頭村 殻高が高く赤みのある個体
オキナワヤマタカマイマイ (Satsuma eucosmia eucosmia) Feb 29, 2024 国頭村 殻高が高く赤みのある個体
2024/2/29 国頭村 殻高が高く赤みのある個体
ニッポンマイマイ属 (Satsuma) Sep 9, 2022 大宜味村 種は不明
2022/9/9 大宜味村 Satsuma largilliertiとS. e. eucosmiaが同所的に生息しており、種は不明
ニッポンマイマイ属 (Satsuma) Mar 22, 2023 国頭村 大石林山 種は不明
2023/3/22 国頭村 大石林山 Satsuma largilliertiとS. e. eucosmiaが同所的に生息しており、種は不明