琉球列島の地質の歴史
※この図はWanyuの手描きによる模式図で、海岸線に科学的な根拠はありません。転載はご遠慮ください。また、論文・報告書などの発表資料や研究にも使用しないでください。

約1200万年前以前(中新世中期以前)
当時の琉球列島はユーラシア大陸の東端に位置し、大陸と陸続きでした。陸続きだったこの時代、島々の陸上生物はユーラシア大陸の生物相と共通していました。

約1200万~200万年前(中新世後期~更新世初期)
地殻変動により、大陸と中琉球・南琉球の間が離れ始めました。中新世後期(約1200万~500万年前)にはトカラ海峡とケラマギャップが中琉球を隔て、アマミノクロウサギ、トゲネズミ類、トカゲモドキ類などが中琉球に隔離されました。
南琉球は長く大陸と陸続きで、鮮新世(約500万~260万年前)に大陸から切り離されました。大陸のものと似た種は別種や亜種となり、そのため南琉球には台湾や中国南部とよく似た生物が多く見られます。20万~10万年前の氷期には海面が低下し、これがもう一度、生物が南琉球へ渡る機会となりました。

約200万年前~2万年前(更新世初期~後期)
大陸では、中琉球の生物と共通の祖先をもつ陸上生物が次々に絶滅し、こうした生物は今では中琉球の島々にしか生き残っていません。
気候変動による海面の上下で、近くの島どうしは離れたりつながったりを繰り返し、生物の生息地は分断されて、島ごとに種の分化も進みました。中琉球の主要3島は約200万~100万年前に分かれたとされ、地理的な隔離によって別種や亜種へさらに進化した種もあります。たとえばトゲネズミ属(Tokudaia)は、オキナワトゲネズミ(T. muenninki)、トクノシマトゲネズミ(T. tokunoshimensis)、アマミトゲネズミ(T. osimensis)に分化しました。
最終氷期最盛期(約2万年前):海面は約120m低下し、島の面積は広がりましたが、島々の間には依然として海がありました。イリオモテヤマネコの祖先は、氷期に海面が下がって南琉球と大陸との距離が縮まった際に、大陸から海を渡って南琉球へ来たと推測されています。
約2万年前~現在(最終氷期最盛期~現在)
最終氷期最盛期の終わりとともに海面が上昇して島の陸地面積は狭まり、現在のサンゴ礁は約9500年前から形成が始まりました。
2021年7月
奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島
世界自然遺産に登録
登録理由:生物多様性の保全と、絶滅危惧種の生息・生育地として
※年代と内容は、環境省沖縄奄美自然環境事務所『世界自然遺産 奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島』(2019年11月発行、2024年3月改訂)および神谷厚昭『地層と化石が語る琉球列島三億年史』(ボーダーインク)を参考にしています。各年代の詳しい海岸線については研究者によって見解が異なるため、参考としてご覧ください。
中琉球の古い固有種
中琉球の固有属




中琉球の固有種(大陸に近縁種がいるもの)



世界自然遺産の島々の紹介
沖縄島やんばる地域
やんばる(Yambaru、またはYanbaru)は地名ではなく、沖縄島北部の森林環境を広く指す呼称です。特に、塩屋湾から平良湾の間に設けられた「マングース北上防止柵」より北の範囲を指し、その中核となる森林地域は2016年9月15日に「やんばる国立公園」に指定されました。
やんばる地域の最高峰は与那覇岳(503m)で、森林はおもにイタジイとイジュで構成されています。ヤンバルクイナ、ノグチゲラ、オキナワイシカワガエルなどが代表的な生き物です。
徳之島
徳之島は沖縄島と奄美大島の間に位置します。中部と北部はやんばるや奄美大島に似たイタジイの森ですが、南部は石灰岩でできた洞窟地形が発達しており、非常に特色ある地質景観が見られます。生物相は奄美大島と似ていますが、オビトカゲモドキやトクノシマトゲネズミなど、徳之島でしか見られない種もいます。
奄美大島
奄美大島の最高峰は湯湾岳(694m)で、湿度の高い雲霧帯ができやすく、着生植物の生育に適しています。奄美大島と沖縄島北部はかつて陸続きだったため、生物群が沖縄島と似ており、アマミイシカワガエルやアマミトゲネズミなどが見られます。ほかにアマミノクロウサギ、ルリカケス、オットンガエルなどが代表的な種です。
西表島
西表島の地質は砂岩が中心で、海岸の多くはマングローブ林になっており、日本で最もマングローブの樹種が多い島です。原生的な森林の割合が高く、滝も多く見られます。島の生き物で最も有名なのはイリオモテヤマネコで、個体数は約150頭しかおらず、非常に希少です。そのほか、ヤエヤマセマルハコガメやサキシマハブなど、中国南部や台湾に似た種もいます。
世界自然遺産の環境問題
外来種:マングース
問題
- 1910年代に、ハブやネズミの駆除のためにマングースが導入された
- マングースは雑食性で、魚類、カエル類、トカゲ類、ヘビ類、さらには地上で活動する鳥類まで捕食する。やんばる地域に入り込んだ後、ヤンバルクイナに深刻な脅威を与えた
- ヤンバルクイナは発見当時の1981年に推定1700羽だったが、2000年代には約700羽まで減少した
対策
- 2000年代に、環境省と沖縄県の予算で「マングースバスターズ」が組織され、やんばる地域でマングースを捕獲した
- ハンターと猟犬の組み合わせによるパトロールと捕獲を行った
- 名護の塩屋湾から大保ダムまでの地形を利用して、マングース北上防止柵を設置した
現状
- 県道2号線より北ではマングースが確認されていない
- 現在、塩屋から大保ダムより北では、年間の捕獲数は約20~30頭にまで減っている
- ヤンバルクイナの観察記録が名護の山地にまで広がった
- 希少なカエル類の分布域も広がった
- 奄美大島では長年マングースが確認されず、防除の成功(根絶)が宣言された

関連ニュース
2025/1/6奄美大島のマングース根絶、多難な道のりと外来生物のこれから保全の成果マングース奄美大島
2024年9月3日、奄美大島でフイリマングースの根絶が宣言された。これは、世界初の広範囲な外来種根絶事例である。マングースは1979年にハブ駆除のために導入され、45年後に根絶が達成された。根絶に至るまでには、多くの困難があったが、環境省や鹿児島県、奄美マングースバスターズなどの努力により実現した。特に、2005年の外来生物法施行後、予算拡大と専従チームの設立が転機となった。根絶宣言は、6年間のモニタリングを経て、根絶確率が十分に高まったことを受けて行われた。
2024/9/15マングース、ハブの天敵として奄美大島に持ち込まれたが…在来種などに被害出て「バスターズ」が根絶
鹿児島県奄美大島で、特定外来生物であるマングースの根絶までの歴史を紹介する企画展が開催中。マングースは1979年に沖縄島からハブの天敵として持ち込まれたが、アマミノクロウサギなどの在来種や農畜産物に被害を与えることが判明。環境省は2000年に防除事業を開始し、2005年には住民による「奄美マングースバスターズ」が結成され活動を加速。2018年4月以降捕獲されておらず、今月3日に根絶が宣言された。企画展ではバスターズの活動や歴史を紹介し、外来種問題への関心を促す。
2024/8/31奄美大島のマングース根絶宣言へ…ハブ退治期待し移入、実際はアマミノクロウサギなど襲うため駆除
鹿児島県奄美大島で駆除が進められてきた特定外来生物のフイリマングースについて、環境省が近く根絶を宣言する見通しです。島内では2018年を最後に捕獲されておらず、有識者検討会が9月3日に現状を評価します。マングースは1979年にハブ退治のために約30匹が持ち込まれましたが、在来種を襲うことが判明し、駆除が進められてきました。ピーク時には推定1万匹に増加し、駆除は1993年に始まり、2000年から本格化しました。捕獲数は3万2600匹に上り、最後に捕獲されたのは2018年4月です。
出典:読売新聞 ↗|毎日新聞 ↗|TBS NEWS DIG ↗|沖縄タイムス社 ↗|env.go.jp ↗|朝日新聞 ↗|日テレNEWS NNN ↗|奄美新聞 ↗|テレ朝NEWS ↗|日本経済新聞 ↗|産経ニュース ↗|alterna.co.jp ↗|琉球新報デジタル ↗|南海日日新聞 ↗|매일경제 ↗|ピンズバNEWS ↗|Yahoo!ニュース ↗
外来種:野良猫・野良犬
問題
- 犬や猫の飼い主が最後まで責任を持たず、自然環境に捨ててしまう
- 2000年代、やんばるの山中に多くの犬や猫がおり、ヤンバルクイナが犠牲になった
対策
- 行政が野良猫・野良犬を捕獲するためのわなを設置している
- ペットの不妊去勢手術や譲渡の推進、マイクロチップの装着の義務化
現状
- 環境省のパンフレット(2024年改訂)によると、西表島を除く3地域ではノネコによる固有種の捕食が深刻で、捕獲を強化している
- やんばる3村では5年間で1,692頭のノネコを捕獲し、そのうち1,481頭が飼い主への返還または譲渡につながった(2023年の報道)
- 国立公園内に新たに犬や猫が捨てられるおそれがあり、継続的な啓発が必要
- 国立公園の外、たとえば市街地の公園などには、今も多くの犬や猫がいる

関連ニュース
2026/6/29「飼い主不明ネコ」徳之島でゼロ目指す10年間の管理計画…ハブ対策でノネコ化、アマミノクロウサギが被害野良猫・野良犬徳之島
鹿児島県徳之島の生態系を保護するため、環境省沖縄奄美自然環境事務所や県、地元3町は、特別天然記念物「アマミノクロウサギ」を捕食する猫に関する管理計画を策定した。2035年度までの10年間で「飼い主不明ネコ」の発生源をなくすことを目指す。徳之島では元々肉食性哺乳類がいなかったが、ハブ対策として猫が屋外で放し飼いにされ、一部が野生化して「ノネコ」となり、アマミノクロウサギに被害を与えている。計画では、猫の登録や室内飼養の徹底、屋外での餌やり禁止などを進める。
出典:読売新聞 ↗
2026/2/25ノネコ総捕獲数772匹に クロウサギ捕食確認続く 奄美大島で検討会|自然・気象野良猫・野良犬奄美大島
環境省が奄美大島で進めるノネコの捕獲に関する検討会が開催され、2025年度には島の約91%で捕獲作業が行われ、12月末までに45匹が捕獲された。総捕獲数は772匹に達し、希少種の生息状況は回復傾向にあると評価された。新たな取り組みの必要性も確認された。ノネコの捕獲は生態系保全を目的に2018年から開始され、25年度には19地域で作業が実施された。ノネコの個体数減少が確認され、アマミノクロウサギやアマミトゲネズミの増加が報告されたが、ノネコによる捕食も続いている。
2023/11/1ノネコ管理計画工程を改訂 25年度に大島全域へ捕獲範囲拡大 環境省|政治・行政野良猫・野良犬奄美大島
環境省は、奄美大島の野生化した猫(ノネコ)の管理計画を改訂し、2025年度に捕獲範囲を大島全域に拡大することを決定しました。2018年から始まったこの計画では、これまでに491匹のノネコが捕獲されています。計画の目的は、希少な野生生物を襲うノネコを排除し、生態系を保全することです。2026~27年度にはノネコの個体数推定を実施し、適正飼養の普及啓発を進める予定です。
出典:南海日日新聞 ↗
外来種:その他の外来種
問題
- ペット、物資の流通、食用などを経由して入ってきた
- 外来種の例:
- ヤギ:西表島の山地で野生化し、希少植物を食べるおそれがあり、捕獲も困難
- ツルヒヨドリ:沖縄島と西表島の両方で大規模に拡大している
- タイワンハブ:本部半島では在来のハブより数が多くなっている
- ヤエヤママドボタル:沖縄島で国内外来種となり、幼虫が希少な陸貝を捕食して、野生ではほぼ絶滅させた
対策
- 一部の種では駆除が行われている
現状
- 経費の不足や、すでに広く拡散していることから、いまも全面的な対策がとられていない外来種が多い
Wanyuの見解
シロアゴガエル、ギンネム、アメリカハマグルマなどの外来種について、行政は積極的な対策をとらず、生育を放置している。

外来種関連ニュース
2023/8/25特定外来種シロアゴガエル駆除作業外来種徳之島
【徳之島】特定外来種シロアゴガエルの侵入が確認された徳之島で、環境省の委託を受けた駆除作業が進行中。6月から本格化し、8月13日からは大学生ボランティアが参加。徳之島虹の会が駆除を実施し、学生らは卵塊の採取や成体の捕獲に従事。現在、33か所で確認され、成体1200匹、泡巣1900個が捕獲・駆除された。ボランティアは全国から集まり、今後も増加予定。
出典:奄美新聞 ↗
2023/6/7在来生物への影響食い止める 徳之島でシロアゴガエルの駆除始まる
徳之島で6月に入り、特定外来生物「シロアゴガエル」の本格的な調査・駆除活動が始まった。このカエルは繁殖力が強く、日本生態学会の「日本の侵略的外来種ワースト100」に指定されている。奄美群島内では与論島以外で確認されていなかったが、徳之島町での目撃情報を受け、地元NPO法人「虹の会」が環境省に通報し、生息が確認された。6月5日・6日には、徳之島町内で有志や虹の会会員が中心となり、卵塊や成体の調査駆除を行っている。島内全域への拡大を防ぐため、今年の繁殖期が正念場となる。
2023/8/12増殖の可能性危惧―ヤエヤマイシガメ/捕獲調査2日間で57匹外来種宮古島
生息数が急増している可能性のあるヤエヤマイシガメが、宮古島の希少種に影響を与える懸念がある。市環境保全課が6月26日午後から28日午前にかけて大野山林で調査を行い、57匹を捕獲した。これは予想の1.5倍から2倍の数で、増殖の可能性が示唆されている。ヤエヤマイシガメは八重山諸島固有の亜種で、宮古島では外来種とされている。昨年度は城辺いこいの森で21匹が捕獲されたが、今年度は大野山林に場所を移し、初日だけで約40匹を捕獲した。胃の内容物調査も予定されており、希少生物への影響を確認する方針だ。
2023/7/18ニホンイタチ根絶目指す/県環境部外来種宮古島
県環境部自然保護課は、ミヤコカナヘビなどの希少種を保護するため、下地島と伊良部島を中心にニホンイタチの防除を強化しています。ニホンイタチは1960年代後半にネズミ駆除のため宮古諸島に導入されましたが、希少種を捕食し絶滅の危機に瀕しています。2021年度にはイタチ202匹、クマネズミ747匹を捕獲しました。2022年度にはわなの数を増やし、イタチ428匹、クマネズミ1125匹を捕獲しました。県は設置したわなに標識を付け、理解と協力を求めています。
ロードキル
問題
- アマミノクロウサギ、ケナガネズミ、ヤンバルクイナ、イリオモテヤマネコが、ロードキル(交通事故)で命を落としている
- ヤンバルクイナのヒナやイボイモリなどの小動物が、道路脇の側溝に落ちて出られず死んでしまう
- 世界自然遺産に登録された後、観光客と交通量が増えた
対策
- 事故の発生状況の把握や目撃情報の収集を行い、事故リスクの高い場所を周知する
- 地下通路や、動物が道路に出ないようにするフェンスを設置する
- ドライバーに注意を促す看板を設置する
参考資料
クリックして開く:ヤンバルクイナのロードキル件数(2011–2026)
交通事故件数(死亡・負傷を区別しない)。2026年は1~9月のデータです。出典:ウフギー自然館。
クリックして開く:ケナガネズミ(沖縄島)のロードキル件数(2011–2026)
交通事故件数(死亡・負傷を区別しない)。2026年は1~9月のデータです。出典:ウフギー自然館。
クリックして開く:ケナガネズミ(奄美大島・徳之島)のロードキル件数(2011–2025)
交通事故件数(死亡・負傷を区別しない)。2026年のデータはまだ公表されていません。出典:環境省沖縄奄美自然環境事務所。
クリックして開く:アマミノクロウサギ(奄美大島・徳之島)のロードキル件数(2011–2026)
交通事故件数(死亡・負傷を区別しない)。2026年は1~8月のデータです。出典:環境省沖縄奄美自然環境事務所。
クリックして開く:イリオモテヤマネコ(西表島)のロードキル件数(2011–2025)
交通事故件数(死亡・負傷を区別しない)。2026年のデータは未掲載です。出典:西表野生生物保護センター。

関連ニュース
2026/9/22「救護リレーがうまくいった」 事故でけがのノグチゲラ放鳥ロードキルやんばる
交通事故で負傷し、治療とリハビリを受けていたノグチゲラが、国頭村で放鳥されました。このノグチゲラはオスの成鳥で、今年4月に国頭村安田の県道で発見されました。事故からの回復を経て、無事に自然に戻されました。
出典:TBS NEWS DIG ↗|NHKニュース ↗|FNNプライムオンライン ↗|琉球新報デジタル ↗|QAB 琉球朝日放送 ↗|Yahoo!ニュース ↗
2026/7/16ネオパークオキナワにおけるノグチゲラ救護個体のリハビリテーション開始(2例目)について(お知らせ)
2026年4月20日に国頭村安田で交通事故に遭い救護されたノグチゲラ1羽が、NPO法人どうぶつたちの病院沖縄で治療を受け、順調に回復しています。7月11日よりネオパークオキナワで野生復帰に向けたリハビリテーションを開始しました。これは2026年9月の事例に続く2例目の受け入れです。尾羽の欠損があるため、飛翔訓練を継続し、野生復帰を目指します。
2025/9/30アマミノクロウサギの交通事故、今年もすでに100件迫る「人にも動物にも優しい運転を」 鹿児島・奄美大島ロードキル奄美大島
奄美大島では、国の特別天然記念物であるアマミノクロウサギの交通事故が今年も100件に迫っています。これを受けて、奄美市の職員がドライバーに対し、安全運転を呼びかけました。アマミノクロウサギは奄美大島に生息する希少な動物であり、その保護が求められています。
2024/2/15沖縄の「カニ注意」標識、知ってる? 路上での動物事故、その対策の実態とはロードキル沖縄島その他
瀬長島ではオカガニが小山と海を往来する際に道路を横断するため、ロードキルが発生しています。観光開発により自動車の往来が増え、オカガニの個体数は2014年の150匹から2017年には43匹に激減しました。沖縄県立博物館・美術館の山崎仁也氏の調査によれば、ロードキル対策により2016年の23匹から2017年には7匹に減少しました。生物多様性を守るための「ネイチャーポジティブ」という考え方が提唱されています。
密猟
問題
- 中琉球と南琉球には、ここにしか分布しない希少な固有種が多く、愛好家による飼育・栽培・標本収集の対象になっている
- 多くの種が密猟され、海外に密売されたり、国内で飼育された後に遺棄されて国内外来種になったりしている
- 希少な生き物がますます減っている
対策
- 奄美大島・徳之島:監視員、監視カメラ、林道ゲートを設置し、一部の林道は通行を制限し、合同パトロールを実施している
- 沖縄島北部:監視カメラの設置と合同パトロールを行い、一部の林道では夜間の立ち入りを禁止している
- 西表島:希少植物の分布情報を収集し、ゲート(大富林道)を設置、自然環境保全条例を改正した
- 動植物を違法に採取した場合、個人は5年以下の懲役または500万円以下の罰金
現状
- 近年、密猟のニュースが後を絶たない
- 法律で保護されているのは一部の希少種のみで、希少でない種の採集には規制力がない
Wanyuの見解
近年、オカヤドカリの密猟の報道が相次ぎ、何人が捕まったか分からないほど多い。数千匹のオカヤドカリを密猟しても罰金のみで、罰則が軽すぎて抑止力がない。

関連ニュース
2026/9/11オカヤドカリを捕獲 中国籍の男3人に罰金命令 沖縄簡裁 (琉球新報)密猟沖縄島その他
今年6月から7月にかけて、国指定の天然記念物であるオカヤドカリ類約6000匹を沖縄県内で捕獲し移動させたとして、中国籍の20代の男性3人が文化財保護法違反で罰金40万円の略式命令を受けました。彼らは6月に4163匹、7月に2207匹を無許可で捕獲し、コンビニや郵便局から発送しようとしていたとされています。販売目的の密猟とみられ、那覇地検は8月に彼らを逮捕し、9月に略式起訴しました。
出典:琉球新報デジタル ↗|TBS NEWS DIG ↗|Yahoo!ニュース ↗
2026/8/11【乱獲】狙われる天然記念物 中国籍の男3人が「オカヤドカリ」類を繰り返し密猟か、再逮捕 違法捕獲は2件計6370匹… 私たちが密猟に気付けるポイントとは?
沖縄で天然記念物であるオカヤドカリが狙われ、中国籍の男3人が再逮捕されました。彼らはオカヤドカリを繰り返し密猟していた疑いがあり、これまでに2件で合計6370匹を違法に捕獲したとされています。オカヤドカリはその希少性から密猟の対象となっており、今回の事件はその一環と見られています。密猟の手口やその兆候についても注意が呼びかけられています。
2026/7/24中国籍の密猟グループから保護 リュウキュウヤマガメ森に帰る 68匹 沖縄(琉球新報)密猟やんばる
沖縄県国頭村で、昨年10月に中国籍の密猟グループから保護された絶滅危惧種のリュウキュウヤマガメ68匹が森に返されました。環境省と沖縄カメセンターが協力してマイクロチップを埋め、今後は行動範囲などの追跡調査が行われます。環境省の高橋佳大さんは、地域全体で密猟を許さない雰囲気づくりを目指すと述べました。リュウキュウヤマガメは法律で保護されており、希少性から海外でのペット需要が高いことが指摘されています。
出典:琉球新報デジタル ↗|okinawatimes.co.jp ↗|Yahoo!ニュース ↗
2025/10/25中国人4人「やんばるの森」や離島で密猟か ビスケットと偽り絶滅危惧種のカメを大量密輸 ゆんたく通信(5)
沖縄本島北部のやんばるの森や離島で密猟し、香港に密輸しようとした中国人グループが摘発された。沖縄県警は、絶滅危惧種のリュウキュウヤマガメなどを捕獲したとして、中国籍の男女4人を再逮捕した。彼らは関税法違反容疑で逮捕され、リュウキュウヤマガメ107匹、クメトカゲモドキ2匹、ホルストガエル1匹を捕獲したとされる。郵便物からのリュウキュウヤマガメの密輸摘発は全国初で、沖縄地区税関が告発した。
出典:産経ニュース ↗
2025/10/24絶滅危惧種のカメ捕獲疑い、沖縄 100匹超、香港人の女ら逮捕(共同通信)
国の天然記念物で絶滅危惧種のリュウキュウヤマガメを捕獲したとして、沖縄県警は24日、種の保存法違反の疑いで香港人の林素怡容疑者(32)ら4人を再逮捕した。彼らは9月4日から10月3日にかけて、国頭村や久米島町でリュウキュウヤマガメ107匹、クメトカゲモドキ2匹、ホルストガエル1匹を捕獲した疑いがある。4人のうち3人は容疑を否認し、1人は黙秘している。沖縄地区税関は関税法違反で3人を告発し、受理された。
出典:Yahoo!ニュース ↗
2026/7/4「小型まで根こそぎ…」密猟オカヤドカリ3869匹 ベトナム人4人に罰金30~40万円 沖縄(琉球新報)密猟沖縄島その他
那覇区検は、国指定天然記念物のオカヤドカリ3869匹を沖縄県内で違法に捕獲したとして、ベトナム国籍の男女4人を略式起訴しました。那覇簡裁は、男性2人に40万円、女性2人に30万円の罰金を命じました。彼らは2025年8月から2026年5月にかけて、オカヤドカリを段ボール箱に詰めて移動させたとして逮捕されました。今回の事件は、配送業者が異変に気づき通報したことで発覚しました。県教育庁は、密猟防止に向けた協力を呼びかけています。
出典:Yahoo!ニュース ↗
オーバーツーリズム
問題
- 無秩序な観光や過剰な利用は環境を踏み荒らし、野生動物を人に慣れさせてしまう
- 観光客が多すぎると世界自然遺産の価値を損ない、観光客の満足度も下げる
対策
- 遺産地域:影響を最小限に抑え、利用を適度に管理して、より深い自然体験を提供する。一部の地域は、資格をもつガイドの同行がなければ立ち入れない(例:奄美大島の金作原地区)
- 緩衝地帯:一定の人数までの自然体験型観光を受け入れる
- 周辺管理地域:より多くの人数の観光を受け入れられる

関連ニュース
2021/10/3世界自然遺産の西表島でヤマネコ交通事故死多発(2/3ページ)ロードキルオーバーツーリズム西表島
鹿児島、沖縄両県の「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」は、日本で5件目の世界自然遺産となった。特にイリオモテヤマネコは、アマミノクロウサギやヤンバルクイナと並ぶ希少生物で、絶滅が危惧されている。西表島には他に大型の肉食獣はおらず、車が最大の天敵である。毎年2~7頭が事故死し、確認された死因の中で最も多い。環境省や地元自治体は、事故対策に取り組んでおり、無事故記録が続いていたが、今年4月以降4頭が事故死した。
2020/6/25奄美大島・湯湾岳山頂に計数器 環境省|世界自然遺産オーバーツーリズム奄美大島
環境省は23日、奄美大島の湯湾岳の山頂近くに利用状況を調査するための計数器を設置しました。奄美・沖縄の世界自然遺産登録を目指し、登山者の増加による自然環境への影響が懸念されており、年内にも立ち入り規制を含めた利用ルールの試行を開始する方針です。湯湾岳は多様な動植物が生息するエリアで、年間約4千人の登山者が訪れています。環境省は自然保護と質の高い自然体験の提供を図るため、関係者と意見交換を行い、利用ルール案を示しました。
出典:南海日日新聞 ↗
2019/12/20三太郎線の夜間利用、最多35台の日も|世界自然遺産オーバーツーリズム奄美大島
ナイトツアーの増加により、奄美市住用町の三太郎線での夜間利用が増加し、環境省は利用状況調査を開始した。8月27日に最多35台の車両が通行し、8月後半の1日平均は23.4台だった。意見交換会では、住民から生物への影響やマナー改善の声が上がり、利用ルールの導入が検討されている。三太郎線は特別天然記念物アマミノクロウサギが生息する地域で、世界自然遺産推薦区域に含まれている。
出典:南海日日新聞 ↗
生態系のかく乱
問題
- 奄美大島では外来の猫や犬の対策が成功し、アマミノクロウサギが大きく増えた
- 一方で、その天敵であるハブは、買い上げ制度によって大きく減ってしまった
- クロウサギが希少植物や農作物を食べ、希少植物の減少や農業被害を引き起こしている
Wanyuの見解
私は、日本はハブの買い上げ制度を廃止し、生態系におけるハブの重要性を広く教育すべきだと考えます。

関連ニュース
2025/6/1クロウサギ農作物被害年々増加生態系のかく乱奄美大島
鹿児島大学農学部の香西直子准教授が奄美大島でのアマミノクロウサギによる農作物被害の増加について報告しました。特にタンカンの食害が深刻で、幼木の皮がかじられ枯れる被害が出ています。被害額は2017年の77万円から2021年には522万円に急増し、2023年には983万円に達しました。香西氏は、なぜタンカンが狙われるのか調査中で、具体的なデータはまだ得られていないと述べました。また、マンゴーの栽培に関する課題も指摘され、タイの品種を導入する提案がありました。
出典:奄美新聞 ↗
ここで私たちにできること
- 持ち帰るのは写真だけ。動植物は持ち帰らない
- 外来種やペットを放さない
- 運転はゆっくり、特に雨上がりに
- 資格をもつエコガイドと一緒に
- 不審な人や車を見かけたら、環境省または最寄りの警察署に連絡する
見るだけでなく、深く知る