オカガニ

オカガニ  Discoplax hirtipes 毛足圓盤蟹 久米島

Tuerkayana hirtipes

和名:オカガニ
中国語名:毛足圓盤蟹
英語名:Pacific Land Crab
原産地:熱帯インドから太平洋地域にかけて広く分布

オカガニは、背甲の色が濃く、濃褐色から黒色を呈し、目も黒く、頬部の短毛域は四角形をしています。主に海岸林の奥に棲み、巣穴の底には淡水が溜まっています。夏の大潮の夜に産卵のため海岸へ向かう習性がありますが、近年は海岸の環境破壊や沿岸道路の建設により、オカガニが交通事故に遭うことが増え、個体数は急激に減少しています。

2021/5/7 国頭村
2016/6/18 (旧暦5月14日) 久米島

オカガニは、陸生のカニである「陸ガニ(land crabs)」に分類される、陸ガニ科(Gecarcinidae)の一種です。琉球列島には以下の6種の陸ガニが分布しています:

  • オカガニ Tuerkayana hirtipes
  • ミナミオカガニ(オオオカガニ) Cardisoma carnifex
  • ヘリトリオカガニ Tuerkayana rotundum
  • ムラサキオカガニ Gecarcoidea lalandii
  • ヒメオカガニ Epigrapsus notatus
  • ヤエヤマヒメオカガニ Epigrapsus politus

オカガニとヘリトリオカガニは、2018年の論文により新属 Tuerkayana に分類されました。上記6種の陸ガニの日本国内における分布は、以下のサイトを参照してください。

参考資料:
海岸林的鐵甲武士(中国語サイト)
日本周辺のオカガニ科の分布 – xavolog↗