オキナワイシカワガエル

石川蛙
石川蛙

Odorrana ishikawae

和名:オキナワイシカワガエル
中国語名:沖繩石川蛙
英語名:Okinawa Ishikawa Frog
原産地:沖縄島北部の固有種

「オキナワイシカワガエル」という名前は、もともとは奄美大島と沖縄島の個体群を含むものでしたが、その後、奄美大島の個体群が別種(アマミイシカワガエル)として分類されるようになったため、沖縄の個体群には「オキナワ」が付け加えられ、「オキナワイシカワガエル」という和名が定着しました。

「日本一美しいカエル」と称されることもあり、ヤンバルで両生類観察をする人にとって、最も見たい種の一つです。繁殖期は冬で、渓流環境にて鳥の鳴き声のような高音の鳴き声を発します。

オタマジャクシは渓流で成長し、図鑑ではその年の夏に変態すると記載されていますが、一部の個体はオタマジャクシのまま越冬し、翌年の夏に変態することもあるため、8月でもオタマジャクシが観察される可能性があります。

和名と種小名は、日本に進化論を紹介した東京帝国大学の石川千代松教授(1860–1935)に由来します。彼の有名なエピソードのひとつは、上野動物園にキリンを導入したことです。1935年、台湾での会議中に病気により台北で亡くなりました。

石川蛙
2012/10/31 国頭村
石川蛙
2013/1/16 国頭村
2023/7/26 国頭村 2cmほどの大きさで、上陸したばかりの幼体
2020/5/25 一部の幼体は青みがかった体色をしています
2022/11/12 この少し大きめの幼体は、青と緑の両方の色が見られました