キノボリトカゲ

Diploderma polygonatum 和名:キノボリトカゲ中国語名:琉球龍蜥英語名:Ryukyu Tree Lizard原産:原名亜種は奄美群島、沖縄諸島、先島亜種は宮古諸島、八重山諸島、与那国亜種は与那国島 キノボリトカゲは、以前はJapalura属(南アジアに分布するキノボリトカゲ属)に分類されていましたが、2018年の研究でDiploderma属に変更されました。 参考資料:攀木蜥蜴學名的重大修訂 キノボリトカゲは複数の亜種を含み、台湾のキグチキノボリトカゲもその一つです。 オキナワキノボリトカゲ(Diploderma polygonatum polygonatum): 分布:沖縄諸島、奄美諸島。雄は全長約25㎝、雌は約20㎝で、雄には鮮やかな青緑色の個体が多く見られます。沖縄でよく観察され、本土でも飼育後に放逐されたものが愛知県浜松市で発見されています(2023年)。 参考資料: サキシマキノボリトカゲ(Diploderma polygonatum ishigakiense): 分布:宮古諸島および八重山諸島の石垣島、西表島、小浜島。雄は全長約20㎝、雌は約17㎝で、体色は褐色が主体。宮古島では外来種である二ホンイタチ(Mustela itatsi)による捕食で数が減少しています。 ヨナグニキノボリトカゲ(Diploderma polygonatum donan): 分布:与那国島にのみ生息。雄の体に白斑があり、雌には緑色の鱗が特徴。与那国キノボリトカゲの口腔内は肉色です。

ヒャン

Sinomicrurus japonicus japonicus 和名:ヒャン中国語名:奄美華珊瑚蛇、日本華珊瑚蛇奄美亞種、日本華珊瑚蛇指名亞種英語名:Amami Coral Snake原産:奄美大島、加計麻呂島、与路島、請島 ヒャンは、コブラ科に属する小型の毒蛇で、体長は約30~60cm。数が少なく、観察が難しい種です。徳之島と奄美大島には多くの共通種が存在しますが、ヒャンは奄美大島とその周辺の離島にのみ分布しており、徳之島に生息するのはハイです。 この投稿をInstagramで見る Yanbaru Nature Guide Wanyu(@yanbaru_wanyu)がシェアした投稿

ハイ

華珊瑚蛇

Sinomicrurus japonicus boettgeri 和名:ハイ中国語名:沖繩華珊瑚蛇、日本華珊瑚蛇沖繩亞種英語名:Boettger’s coral snake原産:徳之島、沖縄島、渡嘉敷島、久米島 ハイは、コブラ科に属する小型の毒蛇で、体長は約30~60センチメートル。非常に数が少なく、観察するのが難しい種です。ハイの亜種小名「boettgeri」は、ドイツの動物学者オスカー・ベトガー(Oskar Boettger)にちなんで命名されました。 この投稿をInstagramで見る Yanbaru Nature Guide Wanyu(@yanbaru_wanyu)がシェアした投稿

アオカナヘビ

Takydromus smaragdinus 和名:アオカナヘビ中国語名:翡翠草蜥英語名:Green grass lizard原産:宝島と小宝島、奄美大島、喜界島、徳之島、沖縄群島、久米島 本種は中琉球の一部の島々に分布しており、雄は緑色または褐色で、体側に褐色の縦帯があり、腹部は黄色がかった色をしています。雌は黄緑色で体側に褐色の縦帯はなく、腹部は白っぽい色です。雌雄どちらも腹側に白線を持つ場合がありますが、特定の地域の個体群では雄のみに白線が見られることもあります。かつてはよく見られた種ですが、近年の農業における農薬の大量使用により、個体数が減少し、頻繁に見られなくなっています。

サキシマカナヘビ

Takydromus dorsalis 和名:サキシマカナヘビ中国語名:先島草蜥英語名:Sakishima grass lizard原産:八重山群島の石垣島、西表島、黒島、小浜島 サキシマカナヘビは、日本に生息するカナヘビ属の中で最も大型の種です。オス、メスともに鮮やかな青緑色で、吻端から眼の後方にかけて黒い線があるのが特徴です。鱗にはキールがなく、成体は低木から樹冠層に至るまで幅広い範囲で活動します。

ヤエヤマイシガメ

Mauremys mutica kami 和名:ヤエヤマイシガメ中国語名:八重山柴棺龜、黃喉擬水龜英語名:Yaeyama Yellow Pond Turtle原産:石垣島、西表島、與那國島 ヤエヤマイシガメは、ミナミイシガメ(Mauremys mutica)の亜種の一つで、石垣島、西表島、与那国島に分布しています。ミナミイシガメは2018年にIUCNによってCR(絶滅危惧種)に指定され、保護が必要です。 ヤエヤマイシガメは沖縄県の指定希少野生動植物種ですが、他の地域では国内外来種となっています。例えば、沖縄諸島、宮古諸島、大東諸島なども分布しています。宮古島では、ヤエヤマイシガメが宮古島固有の希少種であるミヤコサワガニ(Geothelphusa miyakoensis)を捕食する可能性があります。 ミナミイシガメの原名亜種は、ベトナム北部、中国南部、台湾などに分布していますが、沖縄の一部の島々にも外来種として見られ、その由来は飼育個体の逸出である可能性があります。 参考資料