Pentalagus furnessi 和名:アマミノクロウサギ中国語名:奄美黑兔、琉球兔、奄美短耳兔英語名:Amami Rabbit原産地:徳之島、奄美大島 アマミノクロウサギは、Pentalagus 属に属する唯一の種で、短い耳と穴を掘るための爪を持ちます。徳之島と奄美大島にのみ分布しています。主に夜行性で、多種多様な植物を食べます。 現在知られている限り、Pentalagus 属に最も近縁な属はすでに絶滅した上新五褶兎属(Pliopentalagus)であり、これまでに中国・安徽省で3種の絶滅種が確認されています:淮南上新五褶兔 Pl. huainanensis、大居山上新五褶兔 Pl. dajushanensis、安徽上新五褶兔 Pl. anhuiensis。 参考資料:Tomida, Yukimitsu, and Chang‑Zhu Jin. “Two New Species of Pliopentalagus (Leporidae, Lagomorpha) from the Pliocene of Anhui Province, China, with a Revision of P. huainanensis.” Vertebrata PalAsiatica, vol. 47, no. 1, 2009, pp. 53–71. 外来種の駆除などの保全対策により、現在アマミノクロウサギの個体数はかなり安定しており、観察はそれほど難しくありません。下の図は環境省の施設「奄美野生生物保護センター」における展示内容で、糞の調査に基づく分布図も含まれており、その分布範囲が広いことがわかります。2023年2月の報道によると、アマミノクロウサギの個体数は約2万匹と推定されています。 参考資料:讀賣新聞(2023/2/2):アマミノクロウサギ個体数回復、天敵のマングース駆除奏功…農産物の食害など新たな課題も Pentalagus という属名は「歯が5本のウサギ」という意味で、本種の「タイプ標本」の上顎臼歯が左右それぞれ5本しかなかったことに由来します。これに対して、現存するウサギ類の上顎臼歯は左右ともに6本ずつあります。実際にアマミノクロウサギの上顎臼歯も左右6本ずつです。 参考資料(下の図):奄美野生生物保護センター ニュースレター「奄美の風だより」 2011.3.31発行第40号https://ja.wikipedia.org/wiki/アマミノクロウサギ 参考資料(下の図):現生アマミノクロウサギの頭骨鹿野和彦, 大塚裕之. 「特別公開『世界初、徳之島で発見されたアマミノクロウサギの化石』」.… Continue reading アマミノクロウサギ
Category: ほ乳類
クビワオオコウモリ
Pteropus dasymallus 和名:クビワオオコウモリ中国語名:琉球狐蝠英語名:Ryukyu flying fox / Ryukyu fruit bat原産:南西諸島と台湾 クビワオオコウモリは南西諸島と台湾に分布し、複数の亜種に分かれています。沖縄島ではオリイオオコウモリがよく見られます。クビワオオコウモリは新芽、果実、花蜜などさまざまな植物を食べるため、季節ごとの食物の予測ができれば、より簡単にフィールドで観察できます。 クビワオオコウモリの亜種: