アオバナハイノキ

Symplocos liukiuensis liukiuensis 和名:アオバナハイノキ中国語名:青花灰木英語名:Ryukyu Sweetleaf原産地:沖永良部島、沖縄島 本種は沖永良部島と沖縄島にのみ分布する固有亜種であり、もう一方の亜種であるイリオモテハイノキ(Symplocos liukiuensis iriomotensis)は西表島のみに分布しています。2月にかけて小さくて可愛らしい紫色の花を咲かせますが、その美しさゆえに野生個体は盗掘の被害を受けており、現在では野外で見られる株は多くありません。

サキシマアオヘビ

Cyclophiops herminae 和名:サキシマアオヘビ中国語名:先島青蛇英語名:Sakishima green snake原産地:八重山諸島、宮古諸島 サキシマアオヘビは体長約50〜85cmで、灰緑色に近い体色をしており、頭部は小さめに見えることが多く、時に暗色の縦縞が見られることもあります。ミミズを好んで食べる傾向があります。幼蛇には横縞模様があります。

サキシママダラ

Lycodon rufozonatus walli 和名:サキシママダラ中国語名:先島紅斑蛇、赤鏈蛇沃氏亞種英語名:Sakishima Odd-tooth Snake原産地:宮古諸島、八重山諸島 アカマダラ(Lycodon rufozonatus) には2つの亜種があります:

ヤエヤマアオガエル

八重山樹蛙

Rhacophorus owstoni 和名:ヤエヤマアオガエル中国語名:八重山樹蛙英語名:Owston’s Green Tree Frog原産地:石垣島、西表島 ヤエヤマアオガエルの繁殖期は12月から翌年の4月までです。かつてはオキナワアオガエルの亜種とされていましたが、現在では独立した種とされています。石垣島では個体数が多く、繁殖期にはロードキルが頻繁に発生します。

オオクロケブカジョウゴグモ

Macrothele gigas 和名:オオクロケブカジョウゴグモ中国語名:巨型長尾蛛英語名:Giant Japanese Funnel-web Spider原産地:石垣島、西表島 ジョウゴグモ属(Macrothele)の命名は、巣の形が漏斗(ジョウゴ)状になることに由来すると考えられています。 日本国内に生息するジョウゴグモ属の種は以下のとおりです: オオクロケブカジョウゴグモとヤエヤマジョウゴグモは同じ島に生息していますが、体の大きさで見分けることができます。 1998年の研究によれば、以前は石垣島、西表島に分布する Macrothele gigas を、台湾に分布するホルストジョウゴグモ(Macrothele holsti)と同種と考えられていましたが、該当研究によって別種とされました。 ジョウゴグモ属は毒グモとしても知られており、むやみに捕まえることはおすすめできません。 參考資料:Shimojana, Matsuei, and Joachim Haupt. “Taxonomy and Natural History of the Funnel‑Web Spider Genus Macrothele (Araneae: Hexathelidae: Macrothelinae) in the Ryukyu Islands (Japan) and Taiwan.” Species Diversity, vol. 3, no. 1, 1998, pp. 1–15.

リュウキュウアカガエル

琉球赤蛙

Rana ulma 和名:リュウキュウアカガエル中国語名:琉球赤蛙、沖繩林蛙英語名:Ryukyu Brown Frog原産地:沖縄島、久米島 かつては、徳之島・奄美大島・沖縄島・久米島に分布するアカガエル類は、すべてリュウキュウアカガエルとされていました。しかし、近年の研究により、沖縄島と久米島の個体群は徳之島・奄美大島の個体と外見が似ているものの、鳴き声に明らかな違いがあることが判明し、別種とされました。現在、徳之島・奄美大島に分布するのはアマミアカガエル(Rana kobai)、沖縄島と久米島に分布するのはリュウキュウアカガエル(Rana ulma)とされています。種小名の ulma は沖縄島にある地名「うるま市」と同様、沖縄方言で「サンゴの島」を意味します。 リュウキュウアカガエルは12月中頃の冬季に繁殖します。多くのオスとメスが渓流の浅瀬に集まり、集団で産卵を行います。繁殖期を過ぎると、森林の地表でも活動が見られますが、発見は難しくなります。背面の体色は黄褐色から赤褐色までさまざまで、個体によって異なります。

シロアゴガエル

Polypedates leucomystax 和名:シロアゴガエル中国語名:白頷樹蛙英語名:White-lipped Tree Frog原産地:インド北東部からフィリピンなど、東南アジアに広く分布 参考資料:国立環境研究所 外来生物データベースhttps://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/DB/detail/40030.html 本種は現在、沖縄諸島の多くの島々、北大東島、先島諸島(宮古島、石垣島を含む)、および鹿児島県の与論島などで分布が確認されており、特に沖縄島と宮古島でよく見られます。西表島ではかつて生息していましたが、2019年に完全駆除が宣言されました。 シロアゴガエルは、1964年に沖縄島で初めて発見され、宮古島では1997年に初記録されました。沖縄は1945年から1972年までアメリカの統治下にあったため、その際に物資とともに個体が持ち込まれた、あるいは飼育されていたものが逃げ出して分布を広げた可能性が考えられます。 ※ 外来生物法により「特定外来生物」に指定されています※ 「日本の侵略的外来種ワースト100」の一種です 台湾にも同属のカエルが2種生息しており、外来種のバンタイアマガエル(Polypedates megacephalus)と、在来種のブラウアアマガエル(P. braueri)がいます。以前は同定の混乱があり、これらの種がシロアゴガエルと誤認されることもありました。しかし学名に基づけば、「シロアゴガエル」は本種 Polypedates leucomystax のみに該当します。種小名 leucomystax は、ギリシャ語の leuco-(白)と mystax(上唇)に由来しており、白い唇縁が目立つ本種の特徴を反映しています。