Otus semitorques pryeri 和名:リュウキュウオオコノハズク中国語名:日本領角鴞(琉球亞種)、北領角鴞(琉球亞種)英語名:Japanese Scops-Owl原産:中琉球と南琉球 オオコノハズクは、日本、中国、韓国、ロシアに分布しています。3つの亜種に分けられます。 リュウキュウオオコノハズクの体長は約22cmで、山原に分布する類似種のリュウキュウコノハズク(Otus elegans elegans)よりもわずかに大きく、リュウキュウコノハズクよりも見かける機会は少ないです。 一部の生物紹介サイトや学術報告では、本種の学名が誤ってOtus lempiji pryeriと記載されていることがありますが、実際にはOtus lempijiはインドネシア周辺に分布するスンダコノハズクです。
Author: YambaruWanyu
リュウキュウコノハズク
Otus elegans elegans 和名:リュウキュウコノハズク中国語名:琉球角鴞、優雅角鴞琉球亞種英語名:Okinawa Scops Owl原産:琉球列島 リュウキュウコノハズク(Otus elegans)は4つの亜種に分かれます。 リュウキュウコノハズクは沖縄で最もよく見られるフクロウで、体長は約20cmです。リュウキュウオオコノハズク(Otus semitorques pryeri)とは、虹彩の色が異なり、リュウキュウコノハズクは黄色、リュウキュウオオコノハズクは赤です。本種は4月から7月にかけて子育てします。 この投稿をInstagramで見る Yanbaru Nature Guide – Wanyu(@yanbaru_wanyu)がシェアした投稿
ノグチゲラ
Sapheopipo noguchii 和名:ノグチゲラ中国語名:野口啄木鳥英語名:Okinawa Woodpecker原産:沖縄島 ノクチゲラは、沖縄北部のイタジイの林にのみ分布するキツツキで、枯れ木の中カミキリムシの幼虫などの昆虫を探して食べます。また、時にはクモや小型の節足動物、植物の果実なども食べるため、非常に森林環境に依存しています。繁殖期は4月から6月で、直径の大きな木に穴を掘って巣を作り、育雛します。幼鳥とオスの頭頂部は赤く、メスの頭頂部は黒褐色です。 「ノグチゲラ」の「ノグチ」は、18世紀(明治時代)に横浜に住んでいたイギリスの昆虫・鳥類学者、ヘンリー・ジェームズ・ストヴィン・プライヤー(Henry James Stovin Pryer)より命名されました。プライヤーは商社に勤務しながら、日本各地の鳥類やチョウの標本を収集していました。1886年にプライヤーはノグチ氏と共に沖縄に採集に訪れました。この名前は、当時幼鳥を採集したノグチ氏を記念するために付けられましたが、プライヤーはこのノグチ氏の具体的な身元を記録していませんでした。後に、このノグチ氏はプライヤーと関係のあった通訳の野口源之助である可能性があると推測されていますが、確証はありません。 また、プライヤーは沖縄で多くの標本を収集し、その中にはガラスヒバァ(Hebius pryeri)やリュウキュウオオコノハズク(Otus semitorques pryeri)も含まれており、これらの種もプライヤーにちなんで命名されました。さらに、日本蝶類図譜も編纂し、日本の生態研究に多大な貢献をしました。
オオヒキガエル
Rhinella marina 和名:オオヒキガエル中国語名:海蟾蜍、蔗蟾英語名:Cane toad, Marine toad原産地:アメリカ南部、中米から南米北部まで。 オオヒキガエルはアメリカ原産で、体長は10〜15cmに達します。かつて日本では、小笠原諸島や石垣島のサトウキビ畑の害虫駆除のために導入されましたが、その後、何でも食べることや、一度に8000〜25000個もの卵を産むことから、現地の生態系に大きな影響を及ぼすことが判明しました。日本では2005年に特定外来生物に指定され、持ち込み・移動・飼育が禁止されています。現在、小笠原諸島、大東諸島、石垣島、鳩間島に安定した個体群が存在し、工事等の資材などにまぎれて、他の島へ運ばれる記録も複数あります。 参考資料:国立環境研究所侵入生物データベース
オビトカゲモドキ
Goniurosaurus splendens 和名:オビトカゲモドキ中国語名:亮瞼虎、帶紋瞼虎英語名:Tokunoshima ground gecko原産地:徳之島 本種は日本に分布するトカゲモドキ属の中で最も小型の種です。模様は主に横帯で構成されており、個体間の模様の変異はあまり大きくありません。