Halcyon coromanda bangsi
和名:リュウキュウアカショウビン
中国語名:琉球赤翡翠
英語名:Ruddy Kingfisher
原産:琉球諸島の夏候鳥
リュウキュウアカショウビンは、アカショウビン(Halcyon coromanda)の亜種である Halcyon coromanda bangsi です。冬にはフィリピンに分布し、夏になると琉球諸島で繁殖します。日本に飛来する別の亜種(アカショウビン Halcyon coromanda major)と比べ、背中の紫色がより濃く、背後の銀青色の部分が大きいのが特徴です。沖縄島では4月頃から赤翡翠の鳴き声が聞こえますが、主に森林内で活動するため、観察するのは難しいです。
西表島や石垣島では、沖縄島よりもリュウキュウアカショウビンの繁殖が観察しやすいです。リュウキュウアカショウビンは、タカサゴシロアリ(Nasutitermes takasagoensis)の蟻巣を利用して繁殖します。彼らは蟻巣に突進して穴を開け、タカサゴシロアリは急いで巣を修復しますが、その修復された部分がリュウキュウアカショウビンの巣となります。タカサゴシロアリは八重山群島にしか分布していないため、沖縄島で繁殖するリュウキュウアカショウビンは古い樹洞を利用する可能性があります。