トカラハブ

Protobothrops tokarensis

和名:トカラハブ
中国語名:寶島原矛頭蝮
英語名:Tokara Habu
原産地:トカラ列島(宝島・小宝島)

トカラハブは宝島と小宝島にのみ分布する固有種です。Protobothrops 属は小宝島と悪石島の間にある海溝を越えて分布しておらず、この境界は生物地理学上の「渡瀬線」として知られています。本種の体長は約70〜120cmで、沖縄群島や奄美群島に分布するハブ(Protobothrops flavoviridis)に比べて小型で毒性も弱いとされています。しかし、医療資源の乏しい離島では依然として住民に生命の危険を及ぼす可能性があり、そのため発見されると住民に殺されます。

本種には淡色型と黒色型の二つのカラーパターンが知られています。私の1夜の観察では、淡色型4個体と黒色型2個体を確認しました。

上陸初日、公民館の外の雑物置き場にトカラハブが現れました。
そのトカラハブは住民に捕まえられた後、打ち殺されました。
2023/7/10 宝島 淡色型
2023/7/10 宝島 黒色型