Geograpsus grayi
和名:カクレイワガニ
中国語名:格雷陸方蟹、葛氏陸方蟹
英語名:Little Nipper Crab
原産地:西太平洋からアフリカ東岸、インド洋など広範囲に分布
イワガニ科(Grapsidae)の中でも、陸生への適応が進んだグループがカクレイワガニ属(Geograpsus)です。陸棲のカニは体内に水分をため、その水分中の酸素を鰓で取り込みます。時には水分に粘液を混ぜて泡を吹き出し、その水分を空気にさらすことで酸素を得ようとします。カクレイワガニの鰓は高いガス交換効率を持ち、海岸から数百メートルも離れた天敵の少ない森林内まで進出することができます。
カクレイワガニの甲羅幅は約5cmで、全体的に鮮やかな濃い紫色をしています。6月から7月の大潮の夕暮れ後に海辺へ向かい、波が打ち寄せる場所で幼生を放出します。時には、体力を使い果たしたメスが浜辺で見つかることもあります。



