Geothelphusa grandiovata
和名:オキナワオオサワガニ
中国語名:巨圓澤蟹
英語名:Okinawa Geothelphusa Freshwater Crab
原産地:沖縄島の固有種
本種は日本産サワガニ属の中で最大型の種類です。甲羅は滑らかで光沢があり、体色は赤褐色、黄褐色、紫褐色など変異が豊かです。種小名 grandiovata は、「大きい」を意味する grandis と、「楕円形」を意味する ovatus を組み合わせたもので、その名の通り大型で、背甲の隆起が高いことから由来しています。過去には渡嘉敷島、久米島、伊平屋島の個体も同種とされていましたが、詳細な調査の結果、ほぼすべての島で別種に分化していることがわかっており、本種は沖縄島の固有種です。
オキナワオオサワガニの生活史はすべて渓流で完結します。メスは卵を腹部で保護し、稚ガニが最初の脱皮を終えるまで世話をします。食性は広く、カエル類、ブナ科の種子、カタツムリなどを食べている様子が観察されています。




